映画やCM、MVと多岐にわたって活躍するムービーカメラマン”小林基己”のブログ
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川上未映子「ヘブン」を読む。
昨日、書店で「ヘブン」を見つけ、慌てて購入。
川上未映子信者だというのに今月初めに出ていた事に気付かなかったとは…
そして今日読み始めたら、あまりに自分の中学時代と重なるところがあり、先が気になるばかりに一気に読破。

個人的には川上未映子最高傑作ですね。

ヘヴンヘヴン
(2009/09/02)
川上 未映子

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「苛め」を題材に描いているんだけど、最終的には根源的な善と悪との問題を描いている。
ちょうど「パンドラの匣」のクランクインの前から書き出していて、その時に哲学は奥が深くてまだ題材にするには勉強不足だけど、次の作品は倫理をテーマに描きたい。というような事を話していた。
作品中盤で苛められている主人公と苛めている百瀬という男の長い会話があるんだけど、とても中学生には思えない倫理観の応酬は、圧倒的なパワーで読者の善悪観を揺さぶってくる。

実際に酷い苛めに遭ってきた人からすればファンタジーに思えるという評価もあるけど、似たような苛めに遭ってきた自分から見ても、主人公の考え方はリアルに感じ取られる。
そう、考え方次第で世界を一転させる事が出来るのだ!その考え方を手に入れるために自分は苛められていたんじゃないだろうか?と思うくらいだ。
でも、これって取材なのかなぁ?体験なのかなぁ…。
敢えて時代設定を1991年に中学2年生にしてるところを見ると、川上未映子の年代と被るんだけど…。

今まで苛めを描かせたら乙一の右に出るものはいないと思ってきたんだけど、川上未映子はその上を行ってるかもしれないなぁ…
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ガンダム 大地に立つ
やっと見に行ってきました。1/1ガンダム!
あまりも思い入れがありすぎて、なかなか脚を運んでなかったんだけど、後3日でいなくなるとのことでいてもたってもいられず愛車でお台場へ…

しまった事に夏休み最後の土曜日!
お台場は駐車場渋滞で1時間は待ちました。
その所為で夕焼けの姿は拝む事が出来ず、夜のライトアップされた姿を…


これは海外のニュースで報道された映像

実はデジタル一眼を持って行ってたんだけど、迂闊にもメモリーカードを忘れて撮る事が出来ず…
でも、あまりにも写真家の人数が多くて、あったとしても興ざめして撮らなかったかも…

かつて小学校の頃、通っていた塾の講師が私立有名中学に入れる事が出来ると言ってウチに家庭教師にきてた事があるんだけど、俺は「勉強よりもコッチの方に夢中です!」と言って目に前に出したのがガンダムのロマンアルバム
それからアホ一辺倒人生になって行くのですが、そのとき唖然とした講師はお台場に実物大ガンダムが立っているのをどういう気分で見ているかなぁ…
今、俺が映像の仕事をしているという事知っているのかなぁ…

そんな、いろんな想い出が浮かんできて写真に撮らずに記憶に残してきました。
深夜食堂
最近気になっているコミックがある。
「深夜食堂」。
深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)
(2007/12)
安倍 夜郎

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「営業時間は深夜0時から朝の7時頃まで。メニューは豚汁定食にビール、酒、焼酎……それだけ。あとは勝手に注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよ。」と帯に書いてある通りの食堂というよりは飲み屋が舞台。ヤクザだったりストリッパー、役者の卵、ゲイなど…一癖も二癖もある登場人物が毎回代わる代わる登場する。新宿は花園界隈の店が設定というから、これだけバラエティのあるお客が揃うんだろう。
毎回1話完結で予定調和的な人情話を繰り広げるのだが、俺が惹かれてしまうのは「こんな店あるよね」と感じるリアリティだろう。三軒茶屋でいうと「食堂おさか」「75丁目」「こけしや」「五天山」あたりを彷彿とさせる雰囲気は、かなり親近感湧くのである。

ストーリーが面白いかと言ったら、実はマンネリ気味でちょっとつまらない。でも、だからこそ映像とかにしてみたら「かもめ食堂」的なユルい良い作品になる余地があるのでは?と密かに思っていた。
そしたら…、TBSでドラマになる事が決まったらしい。
主演は小林薫。監督は松岡錠司山下敦弘ら映画系のディレクターも参加するらしい。

こういう時はちょっと悔しく思ったりもする。
ギリギリデイズ
昨日、とうとうドラマの長期撮影に入ってしまいました。40日間、その初日です。いわゆるクランクインです!
実はこういう時って、いや~な気分になるんですよねぇ~。なんか大丈夫なのかなぁ?っていう不安な気持ちでいたたまれなくなるような…。何度も撮影しているとは言いつつも、撮影はナマモノなんで、予想もしなかったようなトラブルに見舞われるようなこともあるし、特に初めて組む監督との時はなおさら…。

そんな気分を抱きながら、さあ撮影!と朝の7:30に新宿に集合して向かったのですが…
なんと!脚本のそのシーンの一行目にはこう書いてあった。

「晴れ渡った空、街道 ー。」

あえなく「撤収!」です。天気予報見ろよ!と言われても、可能性が5%でもあったら出向くのが撮影っていうもんです。そして、次のロケ現場に移動。それでも雪はしんしんと降り積もる。何かワンカット撮るまではちょっと落ち着かなかったんで、意味も無く雪の実景を撮影。(まあ、使われることは無いでしょうなぁ…)
第2シーンはナイト撮影。多分朝までかかりそうな重要なシーン。夜9時には曇りになるという予報を信じて待機。夕方に雪が雨に変わったのを契機にロケ地全体に水を撒いて雪を融かしていく。かなり地道な作業です。そして、役者が通る道をバーナーで焼いて乾燥させる。映像の撮影って意外と強引な手段で撮影しているんです。
でも、現場の状況がだんだん出来上がってくると、朝のモヤモヤした気分も少しずつ良くなってきて、現場が動き出す高揚感の方が増していきます。特に雨の中、雪を消していく作業は一種の魔法のようですよ。こういうのが映画だよね。って、素人っぽく感動したりもするんです。

雨が霧雨になってきた頃の午後8時、クランクインです!
しょっぱなから物語の前半のキーとなるアクションシーン。今回は比較的、バジェットの多い作品なのですが、多ければ多いなりに無理をしてしまうので、結局ギリギリの状況になってしまうんですよね。そんなことから表面には現れないトラブルにも何回か見舞われましたが、上手く切り抜け朝の5時過ぎくらいにシーンを撮り上げることが出来ました。その直後には空が白み始め、時間的にもギリギリでしたね。

でも、こんな状況でどうにか切り抜けられたのは、何か良い予感がします。
こういう時って、良い作品に仕上がるんですよ。
前口上
初めまして・・・ですかね。
ブログ始める事にしました。自分は小林基己(コバヤシモトキ)というカメラマンです。カメラマンと言っても写真を撮る事は少なく、もっぱら動画ばかり撮るカメラマンです。そう言った人をフォトグラファーに対してシネマトグラファーと言うそうですが、自分の名刺にもそんな肩書きで書いてあります。
以前(90年代後半)にもホームページは作っていたのですが、どんやらこっちゃら忙しくなってきて、加えて守秘義務とか言う問題も浮上してきて(大抵の事はオンエアするまで口外出来ない)、なんか面倒くさくなってやめてしまっていたのです。しかし、ほら、最近になってYouTubeとかニコ動とか動画治外法権な感じの状況が増え始めて、もう一度やってみようかなぁ・・・なんて迂闊にも思い立ったわけです。(そりゃあ守秘義務は守りますよ!)
まあ、最初の言葉なんて事が進んでしまえば何の意味も無くなるのですが、毎晩飲みに出るよりも、その数時間をPCを前にして思いをここに打ち明けた方が心身共に健康に良いかなぁ、なんて弱気の自分もいたりするのですよ。
「情報は発信する所に集まる」これは前々から思っている持論なんで、カッコつけずにのんびりやっていこうと思ってます。

そうそう太宰治も「パンドラの匣」の序文をこんな言葉で締めくくっている。
「甚だぶあいそな前口上でいけないが、しかし、こんなぶあいそな挨拶をする男の書く小説が案外面白い事がある。」
自分の書く文章は太宰と比べられるものではないが、あいそない男が書く文章だが、気長に付き合ってもらえると嬉しい。
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