映画やCM、MVと多岐にわたって活躍するムービーカメラマン”小林基己”のブログ
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RED使ってみました!
今更、と思われるかもしれませんが、先日「RED」を初めて使用してみました。
某航空会社のCMでTV-CMよりもスタジアムイベントで流れる巨大映像がメインだと言う…。これも公開決まったら詳細アップします。
さて、今やCMもミュージックビデオもRED花盛り!F35に関してはかなり先取り感があった自分だが、REDについてはなかなか使う機会に恵まれず、ちょっと乗り遅れた感じだったので、心配もありつつ興味津々!情報だけでは分かりづらい、使ってみて初めて分かる良い点と問題点が浮き彫りにされた撮影だった。
RED ONE

まず、4K、3K、2Kそれぞれの撮影モードが用意されているのだが、4Kで撮影出来るのは30fpsまで、最高スピードの120fpsを実現するためには画質を2Kまで下げなければならない。ただ、解像度が落ちるだけならまだ良いが、CMOSの使用範囲が小さくなるのが頂けない。
4Kで撮る場合はムービー35mmと同じ画角なのだが、2Kになった時点で文字通り縦横ともに1/2のサイズになってしまうのだ。さしずめ35mmと16mmが同じカメラの中に入っているようなものである。つまり4Kでワイド20mm相当の画を2Kで再現しようとしたら10mmのレンズが必要になってくる。当然、被写界深度も通常の2/3インチのCCDカメラ(シネアルタやバリカムのような)と変わらないくらい深くなりREDの利点となる35mm並みのフォーカスの浅さは望めなくなってしまうのである。
これは事前に聞いて分かってはいたものの、実際、目の前にするとその差に愕然とした。言われてみれば、確かにデジタルズームと一緒だもんね。
当初、打ち合わせ段階でワイドが必要なのは30fpsで、120fpsを使うのは望遠に絞られるということだったので、Optimoの17-80mmをメインレンズに考えていた。でも、ハイスピードで撮れる時は同録以外ならコマは多い方が良いと考えるのがディレクターの常。2Kの17mmは35mmフィルムに換算すると34mmぐらいのレンズにしかならず、もうちょっとワイドが欲しくなってしまう。スーパー16mm用のワイドズームレンズを予備に入れておく方が懸命だったと反省することしきり…。

反対に自分にとって良かった点は、通常のビデオ撮影のように撮影時に画調をコントロールするわけではなく、いわゆる写真のRAWデータのようなラティチュードやカラースペースの広い画で収録しておき、PCにデータを取込んだあとに色調整する方式である。通常フィルムで撮影する場合に近く、撮影時には照明のバランスと構図に徹することが出来、カメラ単体で移動出来る分、ロケなどでは機動力を持つだろう。
ただ、これも現場で完成形まで決め込みたい場合には、ハードディスクをPCに繋ぎかえとりあえず1枚レンダリングして画調を見て、撮影している最中にレンダリングをかけるという手間を強いられてしまい、ビデオと同じスタンスで撮影する場合はかえって時間を消費してしまう。

当初、聞いていた低周波で出るドロップノイズは、激しい音楽などではなかったので出ることは無かった。(これもハードディスクではなくRAMにすることで解決するらしい)

しかし、まだまだ使い込まなければ完全な評価はしきれないと思う異色カメラなことは確か…。ちょっと欲しくなってしまう値段だし…。

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