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映画やCM、MVと多岐にわたって活躍するムービーカメラマン”小林基己”のブログ
ガンダム 大地に立つ
やっと見に行ってきました。1/1ガンダム!
あまりも思い入れがありすぎて、なかなか脚を運んでなかったんだけど、後3日でいなくなるとのことでいてもたってもいられず愛車でお台場へ…

しまった事に夏休み最後の土曜日!
お台場は駐車場渋滞で1時間は待ちました。
その所為で夕焼けの姿は拝む事が出来ず、夜のライトアップされた姿を…


これは海外のニュースで報道された映像

実はデジタル一眼を持って行ってたんだけど、迂闊にもメモリーカードを忘れて撮る事が出来ず…
でも、あまりにも写真家の人数が多くて、あったとしても興ざめして撮らなかったかも…

かつて小学校の頃、通っていた塾の講師が私立有名中学に入れる事が出来ると言ってウチに家庭教師にきてた事があるんだけど、俺は「勉強よりもコッチの方に夢中です!」と言って目に前に出したのがガンダムのロマンアルバム
それからアホ一辺倒人生になって行くのですが、そのとき唖然とした講師はお台場に実物大ガンダムが立っているのをどういう気分で見ているかなぁ…
今、俺が映像の仕事をしているという事知っているのかなぁ…

そんな、いろんな想い出が浮かんできて写真に撮らずに記憶に残してきました。
深夜食堂
最近気になっているコミックがある。
「深夜食堂」。
深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)
(2007/12)
安倍 夜郎

商品詳細を見る

「営業時間は深夜0時から朝の7時頃まで。メニューは豚汁定食にビール、酒、焼酎……それだけ。あとは勝手に注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよ。」と帯に書いてある通りの食堂というよりは飲み屋が舞台。ヤクザだったりストリッパー、役者の卵、ゲイなど…一癖も二癖もある登場人物が毎回代わる代わる登場する。新宿は花園界隈の店が設定というから、これだけバラエティのあるお客が揃うんだろう。
毎回1話完結で予定調和的な人情話を繰り広げるのだが、俺が惹かれてしまうのは「こんな店あるよね」と感じるリアリティだろう。三軒茶屋でいうと「食堂おさか」「75丁目」「こけしや」「五天山」あたりを彷彿とさせる雰囲気は、かなり親近感湧くのである。

ストーリーが面白いかと言ったら、実はマンネリ気味でちょっとつまらない。でも、だからこそ映像とかにしてみたら「かもめ食堂」的なユルい良い作品になる余地があるのでは?と密かに思っていた。
そしたら…、TBSでドラマになる事が決まったらしい。
主演は小林薫。監督は松岡錠司山下敦弘ら映画系のディレクターも参加するらしい。

こういう時はちょっと悔しく思ったりもする。
朝日生命とピザーラ、オンエアしてますね
そうそう、だいぶ前からになりますが、今年の梅雨の時期に撮影した朝日生命のCM。
YouTubeで見つけたんでアップしときます。
いろんなロケ地を短時間で回る事や色々な事情もあり16mmフィルムでの撮影です。映画っぽい良い質感でだいぶ気に入っています。とにかく菅野さんの表情が良い!



これ以外にも「フレフレみんな篇」という頑張っている女性が数多く出演するバージョンもあります。
朝日生命HPで見る事が出来ます。
朝日生命TVCM

あと、ピザーラ カマンベール篇も何故かまとまってYouTubeに出ていたので貼っときます。



こちらは人物部分はF23にPro35シネレンズアダプター、シズルカット(商品)はアリフレックス435で撮影。Fujiの新しいVivid500というフィルムを使っています。

加えて、マイティアCLのCMがネットで見られるので、そのURLも…
マイティアCL
5D MarkⅡ使ってみました!
ここんとこ続けて2回EOS 5DmarkⅡで撮影する機会に恵まれた。もちろん動画ですけどね。
映像配信サイトのオープニング用映像と某CMである。
結論から言うと「ビビった!」。自分でもD90を持っていて、それで撮影する機会も何回かあったのだが、Nikon派の俺としては認めたくない事実なのだが、D90に比べると5Dは圧倒的に奇麗だった。
マジ、ビビった!
(動画だけの話ですよ)

5D+zoom
5DにCanon製70-200mmのズームレンズを付けたもの

実は最近まで、5Dは露出がオートしか効かないし、絞りを固定するとしたらNikonやCONTAXのマニュアルレンズを使うしか方法が無かったのだが、最近のファームウェアのアップデートでマニュアル操作でシャッターや絞りの調整が出来るようになってしまったのだ!
ここぞとばかりにミュージックビデオやCMに引っ張りだこである。
何しろ、先日撮ったオープニングの映像が評判良かったらしく、その制作会社ではREDで予定していた作品も軒並み5Dに変わってしまったという噂…。
低コストだから、小型だからというメリットもあるが、やはり皆がこぞって使うのは歴然とした画質の違いだろう。やはり、フル35mmの被写界深度は開放で使わなくとも十分に奥行きを味わえる。

ただ、改善すべき点もまだ多い。
巷で言われているCMOSの走査速度の遅さから横に流れるもの(パンや横移動撮影、走り抜ける車など)が斜めに歪むのである。これはD90よりも少しはマシだが、明らかに認識出来るレベルである。
もう一つは、HDMIから変換してSDI-HDでモニタリングした時にRECを始めてから数秒間、映像が表示出来ないという現象だ。ただ、これはロットによって1~4秒と様々である。当たりのボディだと良いが、4秒かかるボディに遭遇する率が高い。RECはされているのだがモニタリング出来ないため、事実上、ビデオテープのプリロールを待っているような感覚である。
しかもREC中はSD映像になってしまうのも考えものだ。フォーカスをレンズに付いているメモリによって会わせる事が困難なAFレンズにとってSDの画像でフォーカスを送るのは難しい。REC中でもHDのまま映像を出す方法が見つかると良いのだが…。
最後にはレンズだ。スチール用のレンズはフォーカスを合わせるのが困難な上に、この浅い被写界深度。ズームも滑らかな動きは望めない。
Canonがムービー用のレンズを作ってくれれば良いのだが、そう世の中も甘く無いだろう。他のサードパーティーが頑張って作ってもらえると嬉しいのだが…。

5D+28mm
特製ステーに固定しスライドベースを利用出来るようにした場合

さて、厳しい事も書いてしまったが、それもこれもEOS-5Dに期待するところが大きいからである。あ、そうそう。「ハイスピード撮影が出来るように…」なんて贅沢な事は言わないので、せめて24P撮影が出来ると嬉しいのになあ。

ちなみに「スラムドック$ミリオネア」の一部がEOS-5Dで撮影されたという噂が立っているが、どうも5Dとは限らないらしい。一部をCanon製のデジタルスチルカメラで撮影した、と来日時に監督が言っていた事から、5Dではないかと言う憶測が事実のように語られてしまったことが発端らしい。

ともかく近日中にEOS-5D MarkⅡを購入していることだろう。
パンドラの匣 完成披露試写会
「完成披露試写」。何とも晴れ晴れしい言葉である。しかも、自分で納得いく作品が撮れた時には尚更だ。ホント、一刻でも早く多くの人に見てもらいたい。そう思える映画が、この『パンドラの匣』だ。
パンドラの匣 ひばり マー坊

作品詳細については公式サイトを見てもらうとして、
http://www.pandoranohako.com/
完成披露試写の様子をいくつか、出演者それぞれのコメントがそれぞれの個性を表すようで面白かった。真面目で17歳とは思えない大人びた発言の染谷将太、文学性を感じる川上未映子さん、ノリノリの窪塚洋介くん、そしてやっぱり秀逸なのは仲里依沙の天然ぶりだろう。TVブロスのコラムさながらのプチセレブぶりで太宰の文学世界をPOPな「シャレオツ」感にもって行っている。
そこに音楽の菊地成孔さんが客席の中からめざとく(「人間失格」の監督である)荒戸源次郎氏を見つけ「今年は太宰治生誕100周年とあって、太宰治コンペティションの様相を呈しているが、その中でも、これはぶっちぎりの一番だと思います。」とこれから撮影に入る「人間失格」に対しての宣戦布告ともとれる力強いコメントを言ってくれた。サスガ菊地成孔!

その後、試写を見にきていた相対性理論のメンバーと飲みに行った。前のブログでも紹介しているが、「バンドラの匣」の撮影終了直後に「地獄先生」のPVを映画出演者らと撮影してる事から、この二つの作品は切り離せない感じなんですよねぇ…。
そして、川上未映子さんと編集者らがいるという焼肉屋に…。同じく芥川賞作家の阿部和重氏も同席していた。監督の富永は以前から面識がある深い仲なのだが、私は初対面。俺とした事が緊張しましたさ。富永は阿部氏からどうにか感想を聞きたいと質問を試みるも、なかなか答えてくれず肩すかしな返事。そこに川上さんが阿部氏に良い感じで水を向けて、富永映画と「パンドラの匣」について少しだけ語ってくれた。どういった話かは内緒ですが、参考になりました。
その後、文壇バーに向かう面々と別れて、富永と三宿のバーに…
最後に監督と二人で作品について話している時に、「これが映画なんだよね。」って思った。
パンドラの匣 ひばり 竹さん

試写翌日、多方面に記事が載った物に目を通したが、大抵は記者会見の写真と出演者のコメントで似たような無いようになってしまう中、「週間シネママガジン」の澤田氏の記事が的を獲ていて面白かったので、撮った者自らが言うよりも説得力があるので、参考にしてもらえると嬉しい。
http://cinema-magazine.com/program/blog/?blogid=1836